検証プロジェクト「POOL PROJECT KAWASAK」を開始
2022年02月14日
双日株式会社が、Enevo Japan株式会社、花王株式会社、凸版印刷株式会社、レコテック株式会社と協力し、神奈川県川崎市内のマンションにて、家庭から出る使用済みプラスチック容器の効率的な回収および水平リサイクルの実現に向けた検証プロジェクト「POOL PROJECT KAWASAKI」を開始したのだそうです。
プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が2021年6月に公布され今年4月1日に施行予定であることから、プラスチック製容器包装などの製造・販売・提供事業者(以下「製造事業者など」)による家庭から出る使用済みプラスチック容器の分別回収・リサイクルがさらに加速することが期待される一方、家庭から出るプラスチック容器の分別回収・リサイクルには、以下の課題が残されています。
- 分別回収・リサイクルにかかるコストが依然として大きいこと
- 回収率を上げることが難しく、十分な量を回収できないこと
今後、分別回収・リサイクルをさらに加速させるためには、持続可能なコストで、再製品化に十分な量を安定的に分別回収・リサイクルできる仕組みの構築が急務であり、今回のプロジェクトの目的は、上記仕組みの構築および家庭から出るプラスチック容器の再製品化を通して、より高度な資源循環を実現させることにあり、2022年度以降の取り組み拡大に向け、具体的に以下項目を検証します。
- 排出元に近い場所における回収による効果検証
家庭から出るプラスチック容器の排出元であるマンションに3タイプ(つめかえパック、お菓子・野菜などの包装材、ボトル容器)の回収ボックスを設置し、回収率および回収状況のモニタリングをおこないます。 - 回収品目ごとの水平リサイクルの実現性
つめかえパックは花王、お菓子・野菜などの包装材は凸版印刷、ボトル容器は双日にて水平リサイクルを検証し、水平リサイクル実現に向けた課題抽出と解決策を検討します。 - IoTデバイスや宅配物流などの活用による収集運搬の効率化
レコテックの資源循環プラットフォーム“POOL”(※2)とEnevoのセンサーデバイス(※3)を活用し、リアルタイムで回収ボックスの堆積量を可視化します。また、宅配物流などを活用した効率的な収集運搬の実現性について検討します。
実証期間:2021年11月22日(既に開始済)~2022年3月18日(予定)
2022年度以降、本プロジェクトの検証結果を踏まえ、川崎市をはじめとする自治体とともにさらに規模を拡大し、多くの製造事業者などが参入できる分別回収プラットフォームを構築させ、持続可能なコストで再製品化に十分な量を安定的に分別回収・リサイクルできるような仕組みづくりを加速します。
双日は、本プロジェクトを含むリサイクル事業などの脱・低炭素ビジネスの構築・拡大を通して、脱炭素社会・持続可能な社会の実現に貢献していきます。