くら寿司の廃食用油を国産SAF原料に活用
2024年01月09日
くら寿司、日揮ホールディングス、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYが。2023年12月12日、くら寿司の国内全店舗から出る廃食用油を持続可能な航空燃料であるSAF(Sustainable Aviation Fuel)の原料に活用することを目的に、廃食用油の継続的な供給、利用に関する基本合意書を締結したのだそうです。
それぞれの役割に関しては、日揮は同廃食用油を利用する国産SAF製造事業におけるサプライチェーン全体の構築をマネジメントし、この取り組みによるCO2削減量は年間約870トン(t)と見込んでおり、くら寿司は、国内約540店舗で生じる廃食用油をSAF原料としてレボインターナショナルに供給。供給量は年間約37万8000リットルを計画しています。
レボインターナショナルは、集めた廃食用油を、SAF製造装置を持つSAFFAIRE SKY ENERGYに供給する役割を担い、SAFFAIRE SKY ENERGYは、同廃食用油を原料としてSAFを製造するようです。
また現在、日本初の大規模国産SAF生産プラントを大阪府堺市に建設中で、2024年後半の7月、12月から2025年初にかけての生産開始を計画しており、SAFの生産量は、年間約32万リットル(l)を見込まれています。
日揮とレボインターナショナルは、コスモ石油と共同で廃食用油の回収からSAFの製造、輸送、供給までのサプライチェーン全体構築を目指して事業化の検討を進め、2022年に新たにSAFFAIRE SKY ENERGYを設立。国産の廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットル(kl)のSAFを供給することを目標としています。
くら寿司は、国内資源循環による脱炭素社会実現を目的とする「Fry to Fly Project」にも参画し、単独では達成が難しかった食を通じた脱炭素への貢献が、この度の4社協業により可能となっっています。